入職を決めた経緯や理由を教えてください。
前職で生命保険の営業に10年従事してきましたが、コロナウイルス感染拡大の影響で対面営業が困難になったことが、転職を考えるきっかけとなりました。常に人の役に立ちたいという思いが私の行動の基盤にあり、その中で生命保険営業を通じて得た人とのコミュニケーション能力や、病気に関する基本的な知識を活かせる場を探していました。訪問診療クリニックのスーパーバイザーという仕事は、クリニックの運営を支え、患者様やその家族がより良いサービスを受けられるようバックオフィスから医療に貢献できる仕事と感じています。
仕事・業務内容を教えてください。
訪問診療を検討している患者様及びご家族様をひかりクリニックグループの訪問診療サービスにつなぐ役割を担っています。具体的には、訪問診療のサービス内容を詳しく説明し、患者様の体調や具体的なニーズをヒアリングします。例えば、薬がなくなるタイミングや急を要する場合の対応要望など、患者様の細かなご要望を丁寧に伺い、スピード感を持って対応を進めます。
また、患者様が以前受診されていた医療機関から提供される診療情報提供書を受け取り、それを診療にあたる医師や看護師主任に伝達する役割も果たします。細やかな配慮が求められる場面も多くあるため、型にはまらないヒアリングを意識して、患者様やご家族様のお話をお伺いしています。
施設長様やケアマネージャー様からは、主治医に直接言いづらいことや、当直医の対応などのフィードバックを受け、これらの情報を訪問診療チームに伝えることも私の重要な業務の一つです。訪問診療では、医師や看護師だけでなく、マッサージ師、作業療法士、言語聴覚士など多職種の専門家と連携し、患者様一人ひとりに最適なケアを提供することを目指しています。
最近では、訪問看護(トータルケア)のスーパーバイザーも兼任し、新規事業のプロジェクトにも力を入れています。
平均的な一日の流れを教えてください。
午前中は主に往診先の施設へ出向き、訪問診療のヒアリングを行います。
午後は、個人宅への訪問が多いです。一日に1~2件、営業車を使用して移動し、患者様一人ひとりの状態や要望を直接ヒアリングします。
オンラインではなく、対面で直接的なヒアリングを通じて、患者様とご家族様、施設様のニーズを詳細に把握するよう取り組んでいます。
業務の中で、看護師からのクレームや施設からのコメントに対応することもあります。これらはサービス改善のための貴重なフィードバックと捉えて、迅速かつ適切に対応を行っています。
子どもがいるため、残業はできるだけ避け、効率的に仕事を進めるよう心がけています!
業務において、誇りややりがいを教えてください。
ご家族の不安を取り除き、患者様に最適なケアを提供できることに大きなやりがいを感じます。往診先の施設様や患者様・ご家族様の困っている問題や課題を解決できたときは、「誰かの役に立つ仕事」だと実感します。スピード感が求められる場面も多くありますが、そのチャレンジを通じて成長を実感しています。
入職から今までで一番印象に残っていること、もしくは思い出に残っていることは?
2022年のコロナウィルスに感染された方のホテル療養の対応です。当時ひかりクリニック本院では埼玉県から依頼を受けホテル療養の診療、オペレーションを担うこととなりました。私はバックオフィスとして、100人を超える看護師のシフトを組み、連絡窓口として対応に当たりました。
ホテル療養は24時間365日の対応のため、夜勤シフトの調整や、看護師さん自身もコロナ感染されたり、時には電話が鳴りやまないこともありました。
感染が収束したのち、県からクリニックが感謝状を受け取った時は、チームでやりきった感があり、あの時は大変だったねとクリニックの皆で当時を振り返りました。激動の一年でしたが、二度とできない貴重な経験です。
ひかりクリニックグループの個性・ひかりクリニックグループらしさを感じることはどのようなところでしょうか。
ひかりクリニックグループは、土日祝日も診療をしています。これは特に働くご家族様にとって非常に喜ばれています。平日は仕事や家事・育児で対応が難しいご家族様も、週末に相談できる点が特徴です。
また、首都圏に複数拠点があるので、個人宅での訪問診療から施設入所時のサポートまで、グループ全体の力を活かして患者様を包括的に支援できるところがひかりクリニックグループならではのサービスだと思います。
例えば大宮クリニックで個人宅の往診にお伺いしていた患者様が施設入所することになり、浦和クリニックで引き続き診療させていただくことになりました。
ワークライフバランスにおいても、シフト制勤務により休日の調整や有給休暇が取りやすく、スタッフ一人ひとりが互いを支え合いながら働ける環境を大切にしています。
将来の夢や目標を教えてください。
スーパーバイザーとして、私はただチームをまとめるだけではなく、チームからの信頼はもちろん、患者様からも頼りにされる存在になることを願っています。
現在、訪問診療と訪問看護の両方のスーパーバイザーとして日々学びの毎日です。訪問診療の専門知識を深めることはもちろん、訪問看護に関してもその深い理解と強い責任感を持ち、クリニックの売上向上に貢献し、より多くの患者様に質の高い医療サービスを提供できるよう、これからも全力を尽くしたいと考えています。