入職を決めた経緯や理由を教えてください。

以前は、忙しい急性期病棟で働いており、患者さんからの呼び出しにも、すぐには応えられないほど時間も心の余裕もない状態でした。理想とする看護師と現実のギャップに悩み、自分自身を責めることも多かったです。そんな中、退院した患者さんがどのように過ごしているか気になり、在宅医療に関心を持ち始めました。この関心が転職の動機となり、在宅医療を提供する現在のクリニックを選びました。ここでは、医師と一緒に訪問できる安心感があり、さまざまな専門の医師がいるため学びの機会が広がると感じ、応募の決め手となりました。

仕事・業務内容を教えてください。

私の仕事は、主にクリニック全体の看護師向けの教育研修を担当しています。新入職員には訪問診療の基礎知識や書類の取り扱い方法など、幅広いトピックにわたる研修を提供しています。最近では、契約している施設を訪れ、特に求められるテーマ（例えば、終末期のケアや感染症対策など）についての研修も実施しており、介護スタッフのスキルアップ支援も行っています。

また、業務改善の提案を師長やマネージャーに行うことや、職員からの相談に乗りアドバイスを提供することも私の役割です。このため、主任と密に連携を取り、スムーズなコミュニケーションを心がけています。

普段の業務では、訪問診療に同行し、診療の補助や看護業務を行うことで、現場の状況を把握し、必要な知見の獲得にも努めています。

平均的な一日の流れを教えてください。

8:30

出社・朝礼・往診準備

9:00

訪問診療

12:00

お昼休憩

13:00

訪問診療

16:00

片付け・書類処理・電話応対・資料作成など

17:30

掃除・終礼・退社

業務において、誇りややりがいを教えてください。

私が仕事に誇りを感じる瞬間は、患者さんの日常生活に深く関わることができ、その人が直面している問題を明らかにし、解決に向けて必要な援助を提供できるときです。これまでの経験と看護の知識を活かし、施設スタッフや患者さんの家族に医療的なアドバイスを提供したり、医師と協力して必要な介入を行ったりすることができます。特に、患者さんが望む形での看取りが実現できたとき、私はこの仕事を選んで本当に良かったと心から感じます。患者さんやその家族にとって最善のケアを提供できることは、看護師としての大きなやりがいです。

入職から今までで一番印象に残っていること、もしくは思い出に残っていることはなんですか。

とある施設にお看取りで訪問した時の事です。先生が書類を書き終えたので職員さんに渡すため、たまたま元居たフロアに戻りました。そしたらそのフロアのエレベーター前のホールで先ほどお看取りさせていただいた入居者様に、同じフロアの入居者様が皆でお別れをしていたんです。お花を一輪ずつ添えてあげて一人ずつ手を合わせていた姿がとても印象的でした。なぜなら病院では死はネガティブなもの。亡くなった方を運ぶときは、全室の扉を閉め他の患者様の目には決してさらさないようにして送り出すからです。
私と先生もお花を分けてもらい、一輪ずつ供えさせていただいて手を合わせました。
在宅医療においては死は決してネガティブなものではなく、むしろそこに正面から向き合い、本人も家族も後悔のない選択をしていけるようお手伝いをさせていただく。とても素晴らしい関わり方だと思います。
お看取りでは涙をこらえる場面は数多くありましたが、これが私が在宅医療に携わっていて最も心に残った場面だったかもしれません。

ひかりクリニックグループの個性・ひかりクリニックグループらしさを感じることはどのようなところでしょうか。

一言でいえば「明るさ」です。様々な職種のスタッフが居て、人数も大所帯となってきたにも関わらず、皆思いやりがあり協力的で穏やかです。
互いの個性を認め合っていて、人間関係も良好でとても風通しのよい職場だと感じています。
それからどんどん新しいことを取り入れていく社内風土もひかりグループの魅力じゃないでしょうか。チャレンジしていく精神が職員にも伝わっているからか、前向きな職員がとても多いと感じています。

将来の夢や目標を教えてください。その目標に向かって取り組んでいることはありますか。

仕事では、スタッフ全員が仕事を通して自己成長・自己実現できるような職場になったらいいなと思うのでそこに近づけるように尽力するつもりです。
プライベートではアート制作に力を入れているので、100年先も残してもらえる作品、つまり世界に認められるような作品を生み出すのが夢です。100年後は子孫に見届けてもらうしかないですが（笑）

今後は訪問看護の会社に出向しマネジメント業務にも携われることにもなりました。今は現場を始めとにかく新しい知識とスキルを獲得することに注力しています。得たものを会社に還元していく事でスタッフからもお客様からも愛される会社になると信じて日々奮闘しています。
アートではこれまで個展などを中心に活動していましたが、今年は公募展やハイレベルなイベントにも挑戦し審査通過・入選を目指していきたいと思ってます。なので空間展示のデザインなども勉強していくつもりです。
私は欲張りなのでどちらも実現したいと考えていますが、常に楽しむ気持ちを忘れず取り組んでいきたいと思います！